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2010年12月 5日 (日)

大人のための動物園『希少動物の旅』

12月2日、抽選で当たった多摩動物園主催の

『大人のための動物園・希少動物の旅』へ参加しました。

そもそも、多摩ず~にハマったのは、今年の夏出会った、

一人の動物解説員さんのおかげなのですが、なんとその方が引率。

ラッキ~♪

「見てわかることは探ってください。見てわからない情報はどんどん提供します」

「大人の目で、子どもの思い出とも違う動物園をみてください」

Yaseitanuki

なんと野生のタヌキが現れた・・・さすが多摩ZOO。

Onagagamo

オナガガモ&マガモは、直線距離で約5000キロを動物園内『水鳥の池』目指して

渡ってくるそう。

「野生動物と野生でない動物の違いは?」

「シカのお尻がピコピコしている理由は?」

「大人のバクと子どものバクの模様の意味は?」

説明の合間に、さりげなく鋭い視点の質問が、解説員さんから投げかけられます。

Bakumagamo

バクと飛び立つマガモ。コンデジではちょいと無理sweat01

良い薬が出て、衛生管理ができるようになり、水辺で飼えるようになったそう。

マレーバクが減っている理由。

森林伐採時輸送の簡易さから、水辺の樹から切っていく。そこはまさに、

バクが住んでいる森。

伐採された木の半分は、日本が輸入しているそうです。

Hansuuchu

ヤギの反芻、数えました。何と65回!食べた直後は150回くらいかみかみするそうです。

徐々に数が減り、次のごはん!となりますが、だいたい3時間くらいかかるそう。

シカやカモシカの反芻も、そのくらいかかるんだろうか??

「家畜種と野生種の違いは?」

Moukonouma

モウコノウマはチェコの動物園が国際血統登録をし、世界中の動物園にいる

モウコノウマの血統を管理しています。

血縁をコンピューターで計算し、均衡係数を割り出し、お嫁さん・お婿さんを

探すのだそうです。

決まると動物園で貸し出す条件をきめ細かく決め、個体の貸借(ブリーディングローン)

を行います。

13頭から今では2000頭まで増え、アルタイ山脈のふもとで放しているそう。

そんな話の最中に交尾が始まり…思わず「がんばれ!!」と力が入るmikolaに

他の参加者の方々の目が冷たかったりしてsweat01

Kounotori

多摩動物園は、コウノトリの国際血統登録の担当だそう。

「なぜ、多額のお金をかけ、コウノトリの放鳥をするのだと思いますか?」

 午後のケーススタディは、ボルネオオランウータン。

Orangutan

Orangutan_2

Minpi

常連さんの手元の興味津々な、ミンピー4歳。

研究者の方のスライドを見ながら、オランウータンの住んでいる森の問題点探ります。

細切れの森。

分断しているのは、アブラヤシのプランテーション。

そう、『エコ』と言われている洗剤・石鹸・油の原料です。

知識としては知っていましたが、上空からの森写真を見ると、相当な衝撃です。

 その後の茶話会の議論は堂々巡り。

自分の力ではどうにもならない無力感を攻撃的にぶつけるヒトあり、

情報を提供してくれれば…と他力本願のヒトあり、

動物園に責任転嫁するヒトあり、

放鳥なんて何の意味があるんだ?と投げかけるヒトあり、

クマが撃ち殺されてかわいそうと泣くヒトあり。

 解説員の方によると、希少動物の議論になると、専門家のシンポジウムでも、

暗~くなってしまうそうです。

 mikolaは、そういう過渡な時代を生きているんだなあ…と考えると、面白い、と思った。

この頃、自然観察会に参加すると、自然だけでなくいろ~~~んなヒトも観察できて、

お得な気分です(キューと一緒だ)♪

 目を背けず、自分で情報を探し、考え続けること。

写真や映像を撮って満足ではなく、きちんと今生きている生命と向き合うこと。

彼らから、何かを感じ取ること。

まだまだ動物園に通わなきゃ、と思った一日でした。

もちろん、国際的な問題だけでなく、身近な命にもね。

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コメント

鳥類園の恩田です。コメントありがとうございました。

『大人のための動物園・希少動物の旅』、僕も参加したかったです。多摩zooは、学生時代に環境管理で通っていたので、写真のみんなが懐かしいです。

また、描かれたスケッチを見て、色々観察されたんだな~と思いました。早速スケッチを見せてくださり、ありがとうございました(^^)

 生息地の分断の問題は、いろいろな生き物でも起こっています。昆虫や川魚もそうです。最近は生物の生息地を展でしか考えられない人が多くなりました。実際に追いかけてみると季節の中を巧みに餌を変えて、生き抜いている生き物の姿が見えてきます。そのどこも、なくてはならない生息地なのです。
 魚で言えば、化学的な要因(排水とか、農薬とか)の影響で滅ぶことはだいぶ減ってきましたが、物理的要因(河川工事)、生物的要因(放流などの問題)で減ることが多くなりました。物理的要因は人が少し配慮すれば、問題は解決するはずなのに進歩なし…。調査も一番大切な冬の時期(越冬場所の調査)におこなわれていない(実際にはこの時期をわざとはずすのでしょうね)現状があります。

生物の生息地を展でしか考えられない
→生物の生息地を点でしか考えられないの間違いでした。

恩田さん
 体調いかがですか?お忙しいでしょうが、ご自愛くださいませ。
多摩Zoo、通われていたんですか!
鳥類園のワークショップといい、『希少動物の旅』といい、最近運がついていま~す♪
スケッチ、めちゃめちゃハマってます。
小林さんのお言葉通り、とにかく続けてみま~すhappy01

かわむつさん
 そうか、すべての生き物が、点でもなく線でもなく、
面じゃなきゃ生きられないんですね!!
それも人工の面じゃなく、なるべくその環境を尊重した面。
そりゃそうだ、ヒトのために生きているのではなく、
魚なら魚の生を全うしているわけだもの。

 たぶん、生き物の専門家の方々とmikolaみたいな素人の、
決定的な視点の違いがそこなのです。
この頃ようやく見えてきました。

 私みたいな文系素人は、ヒト中心な考え方が、
骨の髄まで染み込んでいるんです。
『ひなてく』始めるまで、ヒトとヒトの作る文化しか
興味のなかったmikolaなんて、その典型です。
 頭ではヒト中心ではない、とわかっていても、繕っていても、
思考の隅々、行動の隅々でそれが暴露されます。

「ヒトあっての自然」
私みたいなヒトの大前提。

 河川工事を計画する御役人、放流をする企画人、パーム油を売る企業、
パーム油を喜んで使う『エコ』なヒト。
誹謗中傷ではなく全てmikolaなんです。

「ヒトの生活を潤すための自然」
だから、トリに餌付けして写真を撮る方々が現れるんです。
自分の生活に潤いを与えるための、自然だから。

 自分の意識をどう、
かわむつ師匠や、動物解説員の方、
全ての『まっとうな』生き物屋さん達レベルに持っていくか。

 日々奮闘していますが、この年になると、
骨の髄を入れ替えるのは、ホントのホントに大変です。
でも、頭がい骨を割ってでも、頭を柔軟に、視野を広げてやってみま~すhappy01scissors


 

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