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2011年2月20日 (日)

疥癬症にかかったタヌキ

 夜、shoumaに「今、ひなた山に何かいる。同定しに来い」と呼ばれた。

外に出ると、3頭の四足が去っていくところだった。

後ろ姿を見たところ、歩き方はタヌキ。でもサイズは小さい。

「子どものタヌキじゃない?」というお気楽なmikolaに

shoumaは、去っていった方向をじっと見つめて、一言。

「タヌキなら、疥癬症に感染しているタヌキだ」。

数日後、彼の予感が当たったことを知った。

Kaisenshounotanuki

疥癬症。ヒゼンダニというダニに感染、痒さのあまりこすりつけているうちに

毛が抜けてしまい(写真の個体は、全身毛がほとんどない重症な状態です)、

最終的には衰弱して死ぬ。

野生動物のヒゼンダニの感染については自然由来かペット由来か、

明確な感染ルートは不明だそう。

ヒトによる餌付け行為、あるいはゴミをあさった結果、タヌキの免疫が落ちてしまった

という説もあるそうです。

どちらにしても、ヒト社会との密接な生活環境が、原因ということのようです。

各地で感染は拡大しており、タヌキだけではなく、イノシシやキツネにも

及んでいるそうです。

 野生動物という生き物への本質的な理解と、接し方へのモラル

ヒト世界との適正な距離、ペットとの区別、

飼い主のモラル(外に餌を放置しない・ペットを捨てない・逃がさない・放し飼いにしない)。

ゴミの正しい処理。

理不尽な想いをするタヌキを生まないために、できることはいっぱいありそうです。

 冬のこの時期、毛がなくてどうやってこのタヌキたちは、寒さをしのいでいるのだろう。

shoumaが見たこの個体は、逃げる気力もなく、雪解け水を飲んでいたそうです。

ひなた山のタヌキたちはこの後、どうなっていくんだろう。

(↑これに関しては、前の記事でフィーヨーさんより、コメント戴いております)。

 さてさて、mikolaが攻撃的にならずに書けるのは、これが限界。

常日頃、生き物たちにお世話になっています。写真を見るのもつらいのですが、

自然観察は良いことばかりではありません。悪いことも直視しなければいけないので

UPしました。気が重くて、UPするのに一週間かかりました。

 未熟な内容ですが、諸先生方、間違いや至らない点は

ご指摘いただけると助かりますm(_ _)m

また、人間がひじょ~~~に未熟なもので、

きれいごとなコメントにはお返事できないかもしれません。

あしからず(あ、shoumaができるかsmile)。 

「それでもタヌキは、生きていく」       文責 mikola                                                                   

 

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コメント

うぅ・・・これがタヌキさんとは。(T T)
こんな現実があることを知らなかったです。。
写真掲載はつらかったことと思いますが、mikolaさん、shoumaさん、教えてくれてありがとうございます。

つぐみさん
 わ~ん、つぐみさ~んcrying
つぐみさんのコメント見たら涙が止まらなくなりました。
今まで、「これも現実」と冷静なつもりでした。
でも、夜、こっそり出てくる3頭を見ているのはつらいですcrying
自然観察するのに冷静な視点がないmikolaは失格です。
一方的な拙文なのに、読んでくださってありがとうございましたm(_ _)mm(_ _)m

うぬぅ~。
一瞬、狸ってどんな生き物だったか思い出せなくなってしまった。それぐらい、悲惨な、訴える写真です。

文章と合わせて、多くの人に見てもらいたいと思いました。

田舎に住んでいるものにとっては、にっくき狸ですが、狸が元気だから自然も豊なはずなんですよね。
こうなってしまうと可哀想を通り越して、無残です。
その後も、辛いでしょうがレポートお願いします。

ざぶんさん
 一方的な拙文に、コメントありがとうございました
m(_ _)m
色々なご意見・情報を戴き、日々勉強。感謝でございます。
頑張ります。

こんにちは。過去にMIXIでお世話になりました。
突然コメントつけてすみません。あまりに衝撃的だったので。。。
タヌキの写真を見てショックを受けました。
9年ほど前になりますが、カリブ海で優占種だったエルクホーンサンゴ(ヘラジカの角に似ている形のサンゴです)が一気に病気にかかり、今では絶滅危惧種に指定されてしまったものがあります。その病原体を調べてみたところ、セラチア菌が原因とわかりました。
セラチア菌はどこにでもいますが、人間の病原体でもあり、糞尿に含まれる菌で、海に流れ出る生活排液処理の不十分さがセラチア菌を撒き散らし、大量へい死を招いた可能性があることがわかりました。(この菌は他にも汚染のひどいところで脊椎動物である魚の病気を引き起こしている例はありましたが、海洋無脊椎動物にまで致死的な病気を引き起こすことは知られていませんでした。)
人間活動の目に見えないところで、たくさんの生き物たちが知らぬ間に危機に追いやられてしまっている事実に目をそむけずにいたいですね。

こんばんは
疥癬タヌキが、ここまでひどい状態ならきっと生き残るのは難しいですね。初期の状態なら、薬浴で治せることあるようです。
この個体は、今後どんどん近くに寄れるようになると思います。と言うか生き残る為に餌を求めて近くによってくると言ったほうが正確かもしれません。個体の事を思うととてもつらいですね。可哀想ですが、死体を見たら直ぐに行政に持っていかせるか、焼く必要があります。餌をやる。飼い犬を山に入れるなど何気なくする人の行為が、タヌキにダメージをあたえているのが日本の現状です。これはタヌキに限らす゛自然界に人が関わる時には、何かしら起こっているので、どう言った配慮が必要なのかを常に考えることが大切かと思いますね。それが自然と付き合うってことだと思っています。守ると言う意味ではないので誤解なく。

cotsさん
 ご無沙汰しております!お元気ですか~happy01
文体で一目でどなたかわかりましたよ♪
コメントありがとうございました。嬉しいです。
フィールドに出ており、お返事が大変遅くなり、申し訳ありませんでしたm(_ _)m

 ヒトの生活排水処理の不十分さで、海までそんな事態になっているのですね。
水が汚染されている…と一言で片付けられている裏の事情まで、
個々のケースにまで、思いやったことがありませんでした。
勉強になりました。情報ありがとうございます。

>人間活動の目に見えないところで、たくさんの生き物たちが知らぬ間に危機に
追いやられてしまっている事実に目をそむけずにいたいですね。
 やっぱりそういうことなのですよね。
もう少し冷静に(sweat02)考え続けていきたいと思います。
これからもご指導のほど、よろしくお願いします。

フィーヨーさん
 先日はお忙しい中唐突な電話で失礼しましたm(_ _)m
いつも目を凝らしているのですが、この頃3頭のタヌキが見られなくなりました。
どこかで行き倒れているのか…
対応のご指導、ありがとうございました。

>これはタヌキに限らす゛自然界に人が関わる時には、何かしら起こっているので、
どう言った配慮が必要なのかを常に考えることが大切かと思いますね。
それが自然と付き合うってことだと思っています。守ると言う意味ではないので誤解なく。
 はい、がんばります。
これからもご指導のほど、よろしくお願いします。

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